トップページ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
農業ジャーナリスト賞
 
概  要
 
規  約
 
選考委員
 
受賞作品
 
 問  合  せ
 
 

第26回農業ジャーナリスト賞受賞作品

 
 

 農 業 ジ ャ ー ナ リ ス ト 賞 

 
 
     
報道

 口蹄疫に関する一連の報道

宮崎日日新聞社
 

 口蹄疫の被害に見舞われた宮崎県で、地元紙として「県民一丸となって難局を乗り切るために役割を果たす」を基本的なスタンスに据え、長期にわたって取材を続けた。口蹄疫に苦しむ人々の実情を伝えつつ問題点を洗い出し、解決の糸口を探る作業を粘り強く繰り返す中で、どう終息させたのかを多角的に検証し、復興への道筋にも焦点を当てるなどした力作だ。特に県内外から農家へのメッセージや問題解決のヒントを募集して紙面に掲載し、大きな反響を得たことは評価される。真正面から口蹄疫撲滅に立ち向かう記者の目線が、強く感じられる読ませる内容だ。

     
 

 ぎふ海流

岐阜新聞社
 

 海なし県では初の「全国豊かな海づくり大会」が開かれた機会をとらえ、地元紙として山・川・海の現状を見つめ直し、人と自然のかかわり方を取材し、半年間連載したタイムリーな好企画。豊かな森があってこそ、農業も漁業も上手く循環するという当たり前のことを丁寧に多角的に取材し、説得力あふれるリポートに仕上がった。連載では、地域再生を模索する若い世代の動きを流域の視点から取材し、とりわけ、山と海のつながりを具体的な根拠で明らかにしたことは評価される。読者目線で向き合う若い記者の報道姿勢に、地域への愛情あふれる気持ちが伝わる。

     
映像

 夢は刈られて~モデル農村の40年~

秋田放送
 

 減反政策によって大きく揺れ動いてきた大潟村を、現場に密着した地元テレビ局として40年間の長期にわたり取材した。政権交代やTPP問題など、国の農業政策が再び大きな転換期を迎える中で、特に食管法から戸別所得補償へと米政策に振り回される米作農家に、国が何を求めているのかを検証した力作。農政の矛盾の根源が凝縮された形であぶり出されている作品で、生々しい記録映像は強烈な印象を与える。国と対峙してきた農民の姿、離農した農家の苦悩、緊張感あふれるヤミ米をめぐる現場映像こそは、歴史の証言だ。構成、演出も優れている。

   
 

 金とく「エコ田んぼ完結編
     命の結晶 お米ができた!」

NHK
名古屋放送局
 

 荒れ果てた杉林を、化学肥料を使わない生き物豊かな棚田に生まれ変わらせるプロジェクト番組で、アナウンサーと視聴者から公募した30人の家族や仲間で結成した「エコ田んぼ隊」の1年の取り組みを、コンパクトにまとめた完成度の高い作品に仕上がった。田んぼが生き物たちであふれていく様子、収穫の喜びに至るまでを丹念に追い、生物多様性の重要性を、分かりやすく子どもの目線で描いた秀作。棚田再生だけでなく、生き物に焦点を当てた点が評価できる。子どもが自然や環境、農業を学ぶことは素晴らしく、表情もよく撮れている。空撮も目を引く。