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農業ジャーナリスト賞
 
概  要
 
規  約
 
選考委員
 
受賞作品
 
 問  合  せ
 

 農 業 ジ ャ ー ナ リ ス ト 賞 

 
 
第28回農業ジャーナリスト賞受賞作品
 

【北日本新聞】 室利枝記者、鶴木義直文化部長(左から4人目、5人目)
【テレビユー福島】 深谷茂美制作部副部長(右から5人目)
【NHK制作局】 矢吹寿秀チーフ・プロデューサー(右から3人目)
【河北新報】 佐々木恵寿論説委副委員長(右から2人目)

報道

 千五百秋(ちいおあき)に

北日本新聞社
 

 兼業農家率が全国一位で野菜産出額全国最下位の「米偏重」富山県農業が抱える課題を、8部構成・71回の連載企画であぶり出した力作。どうすれば富山の農業をよみがえさせることができるのか、今後の目指すべき方向性について県内外で150人を超える生産者の肉声に耳を傾けるなど、丹念な取材で富山農業再生への道を示したことは高く評価される。地域に根付いた地方紙ならではの分かりやすい、読みやすい記事内容で、写真もよく撮れている。読者の反響も多かった。日本書紀に出てくる日本国の美称「豊葦原千五百秋瑞穂国」から引き出したタイトル(豊かな稲穂が永遠に実る国の意)にも好感が持てる。

     
映像

 それでも希望のタネをまく
    ~福島農家2年めの試練

テレビユー福島
 
 
 

 福島原発事故で被災した有機農業者親子の、苦悩しつつも農業の再生をあきらめずに奮闘する姿を誠実に描いた。福島県民と共にある地方局として現実を直視しながら、「福島の人々の心に希望のタネをまくことも忘れないでいたい」という制作者の意図が十分に伝わる秀逸な作品に仕上がった。原発事故への怒りを抑え、むしろ明日への希望を求める親子の姿を追うことで、事故の犯罪性と人間の強さの両者を見事に描き出している。現場に密着した地元テレビ局でしか撮れない季節の移り変わりを写した映像が美しい。ゼオライト施用や反転耕などの除染技術の、活字では伝えにくい世界が良く理解できたのも印象的だ。

 

 ETV特集
   地球の裏側で”コシヒカリ”が実る

NHK制作局
文化福祉番組部
 

 日本の美味しい米と農業技術を世界に広めるため、米国に続き、南米ウルグアイでも米生産を始めた日本人米作農家の挑戦を通して、日本の米の底力と可能性を問い直したドキュメンタリー番組。米作農家の四半世紀にわたる単なるサクセスストーリーではなく、ウルグアイでの活動を通じて日本の米を新しい視点で再評価しようとする編集者の意図が見て取れる。重いテーマを軽いナレーションと音楽でバランスをとる事で、楽しめる映像に仕上がった。米作農家の20年前の米国での米づくり資料映像も交えて「こんな日本人もいたのか」という強烈な印象を与えるなど、構成上の工夫も凝らされ、演出も優れる。

特別賞

 東日本大震災からの農林水産業復興

河北新報社
 

 東日本大震災の被災地の中心にある地方ブロック紙として震災2年目の2012年��「復興元年」と位置付け、絶望の先に新たな希望を見出し、復興に立ち上がろうとする被災地、被災者の動きを丹念に描いた。特に「被災者に寄り添う」を常に掲げた記者が連日、被災地の現場に張り付き、広範な取材力で東北の基幹産業である農林水産業分野にスポットを当て、震災復興への道を検証したことは、使命感と責任感から会社を挙げて取り組んだ復興報道の集大成として評価される。構成も、独自の「再生提言」と「連載」の2つを重層的にとらえ、ともすれば風化されがちな震災報道に継続して取組んだ意義は大きい。

   
  過去の受賞作品