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農業ジャーナリスト賞
 
概  要
 
規  約
 
選考委員
 
受賞作品
 
 問  合  せ
 
 
映像

 農 業 ジ ャ ー ナ リ ス ト 賞 

 
 
第32回農業ジャーナリスト賞受賞作品


【受 賞】
 
報道

 中国山地

中国新聞社
 

 全国有数の過疎地帯である中国山地を丹念に歩き、過疎問題を農林業、高齢化、交通、移住、合併、若者などに真正面から多角的に深く切り込み、農山村の未来像を探った力作。
 中山間地に密着したルポ記事は、全10部の連載をはじめ、特集や関連ニュースを合わせて計80本にのぼる。圧倒的な記事の量も、事例紹介にとどまらず、識者の見解、読者の反応、充実したデータ、空撮を含む写真をうまく組み合わせた紙面構成で、過疎にあまり関心のない農家以外の読者も引き込む魅力があり、読み応えがあった。過疎が抱える悲観的な情報だけでなく、子育て世代の「田園回帰」に代表される農山村再評価の前向きな動きも報じるなど、光と影をバランスよく描いている点も評価される。
 地域とともに歩む地方紙として現実を克明に伝えた上で、未来志向のメッセージを発信したことに説得力があった。

     
映像

 じいちゃんの棚田

テレビ愛媛
 
 
 

 愛媛県内子町の小さな棚田を4年間という長期にわたって丁寧に取材し、撮影を重ねたドキュメンタリー番組。
 先祖から受け継いだ足場の悪い、機械も入らず作業効率も悪い95枚の棚田を必死に守る老夫婦をはじめとする地域の人々の思いが伝わってきて、感動させられる。秀逸な作品に仕上がった。映像も美しい。しばしばある「棚田保全の物語」ではなく、老夫婦と小学校の子どもたちを軸に物語は展開し、逆境の中で棚田をどう守り、次世代につなげていくか苦悩する姿が印象的。特に子ども、閉校、障がい、隣人の死などの日常を描いている点が目を引き、その日常こそが世代を繋ぐ思いを作り出していることを語ろうとしている。
 「人が生きている姿、逞しさ」をありのままに描いている。効率化が困難な日本の原風景「棚田」をどう受け継いでいくか。深く考えさせられる作品だった。

   
【奨 励 賞】
 
報道

 静岡茶 次代へ

静岡新聞社
 

 静岡県が全国1位の生産量・流通量を誇る茶産業が、生産者の高齢化や消費低迷などで大きな転機を迎えたのを捉え、地元紙が徹底した現場取材で伝統産業の振興と将来に対する熱い思いを感じさせる連載企画。
 なかなか思いつかない他産業・他業界からヒントと知恵を得ようとする切り口も良い。川上から川下に至る長期取材で、冷茶や輸出など新たな価値創造の取り組みを紹介するとともに、抹茶ブームに代表される産業構造や消費構造が変わる茶業界・茶産地の様子を生き生きと描いている。
 現場取材に基づく独自の視点で茶業関係者の意識改革を促し、茶業関係者だけでなく、広く地場産業に対する消費者の理解促進につながった。

     
映像 地域魅力化ドキュメント ふるさとグングン! NHK制作局
   人口減少が進む熊本県の山村、山都町大野地区を、地域づくりの達人が訪問した。地域に「あるもの」を生かす「地元学」という手法で、地域の魅力を掘り出し、住民たちの潜在能力を最大限に引き出すことで、新たな地域おこしに挑戦した新機軸の番組。
 「地元学」という地味な取り組みを映像に残したことが評価される。達人に背中を押され、おばあちゃんたちが廃校になった小学校に菜園を作り、コミュニティスペースとして活用しようと動き出す。これを共有することによって自信を取り戻し、みんなを元気にしていく。
 地域の課題に正面から取り組む人々の姿をしっかり捉え、解決策を示した。
     
   
  過去の受賞作品