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農業ジャーナリスト賞
 
概  要
 
規  約
 
選考委員
 
受賞作品
 
 問  合  せ
 
 
 

 農 業 ジ ャ ー ナ リ ス ト 賞 

過去の受賞作品
第35回農業ジャーナリスト賞受賞作品

【受 賞】
 
報道

 「サクラエビ異変」

静岡新聞社
 

国内で唯一本格的に水揚げされている駿河産サクラエビ。“海の宝石”ともいわれ、地元の大切な伝統産業・文化であるこの特産品がなぜ獲れなくなったのか。記録的不漁の原因究明に「タブーを設けず」多角的に肉薄した。
1年間にわたる多面的で綿密な取材は特筆に値する。河川上流の環境汚染、ダム、乱獲、台湾産との競合、行政・企業の姿勢、産地表示、漁師の生活など根深い問題に取材を重ね、いずれも客観的な視点で分析・問題提起した。
地域産業の危機にとどまらず、社会問題にまで結びつけた取材姿勢は高く評価される。

     
報道

 「上を向いて歩こう~人口減少社会」

新潟日報社
 
 
 

深刻化する人口減少問題を真正面から捉え、複数の記者が地域に一定期間の住み込み取材を敢行した。
体験取材が奏功し、地域の現状と人々の思いが丹念に描かれている。記者自身の生活実感もにじみ出ており、共感を呼ぶ。
人口減少を取り上げた記事は暗くなりがちだが、移住者や地域おこし協力隊の活躍をクローズアップし、全体を貫く明るいトーンに好感が持てる。
人口減少の大きな流れを変えることは難しいとしても、地域の力によって豊かな未来を築くことは可能ではないか――と問題提起した。

   
映像

 「ひとモノガタリ「木をつなぐひと」」

NHK青森放送局
 
 
  日本一のリンゴ産地・青森県弘前市で、跡継ぎがいなくなった農家からリンゴの木を預かり、次代へ残そうとする人の苦闘を追った。果樹園ではなく、リンゴの「木」の継承に焦点を当てた切り口が新鮮だ。
後継者不足や耕作放棄といった紋切り型の問題把握に終わらず、品種や接ぎ木・せん定などに込められた先人の技と思いを次代へ伝えようとする姿が胸を打つ。
「木をつなぐ」ことは、世代を超えた「家族愛」のリレーでもある。企業的な大規模経営がもてはやされる今日、改めて家族農業の意義を考えさせてくれた点も評価したい。
   
映像

 「秩父山中 花のあとさき・最終章~ムツばあさんの歳月~」

NHK
 
 
一人のカメラマンが山間集落に暮らす家族を19年間にわたって取材し、その営みを丁寧に描いたシリーズの総集編。自然と一体化して生き抜いた「ムツばあさん」の姿はたくましく感動的で、現代の都市生活者が見失ったものに気付かせてくれる。取材相手との間に築き上げられた強い信頼関係が感じられる。一切の予断と固定観念を排し、ひたすら集落の人々に向き合い、耳を傾けてきた取材者の努力と熱意の結晶であろう。美しく詩的な映像表現と併せ深く敬意を表したい。多くの人々に見てほしい作品だ。
   
【奨 励 賞】
 
映像 「伊那谷棚田奮闘記」 信越放送
  棚田再生に取り組む新規就農者3人と集落の高齢者たちの1年にわたる交流を追った。条件の厳しい休耕田で有機栽培の米作りと輸出に挑む「新参者」たちに、初めは懐疑的だった住民ら。だが「里山再生のビジネスモデルに」との意気込みに心を動かされ、地域ぐるみで支えるようになる。過疎と高齢化に悩む中山間地農業に、一筋の希望を感じさせる佳作となった。